保守主義 conservatism 2004 4 26

 現代において、本当の保守主義は失われてしまったと考えています。
保守主義の出発点は、
政府(王権)は、市民社会に対して、悪いことをするから、
なるべく、政府は「小さな政府」であるべきだと考え、
さらに、議会を置いて、政府を監視する。
 こうすることによって、
政府からの自由を確立し、
つまり、市民の権利を守り、
市民社会の維持向上を目指すということが、
本来の保守主義であると考えています。
 ところが、現代の保守主義とは、
政府に、ゴマをすったり、
政府を、必要以上に擁護したり、
政府の「飼い犬」となったりしています。
これを、なぜか、保守主義と呼んでいます。
 これは、「政府(王権)」対「市民社会」という関係ではなく、
「政府(王権)」対「家臣」という関係に、退化してしまったと言えます。
現代の保守主義とは、滅びてしまった政府(王権)を復活させることなのか。
 現代の保守主義者がやっていることは、
結果的には、「大きな政府」を作ることだった。
「大きな政府」とは、強力な王権を連想させ、
さらに、「大きな政府」とは、共産主義国家を連想させる。
私は、このような形での「王権の復活」には反対する。
 何のために、市民革命があったのか。
市民革命とは、単なる「茶番劇」だったのか。


















































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